ひよこ日記 第10節
41、朝練前
運動会の投稿中に華子と偶然会った。家の方向が違うので一緒に登校することはない。学校付近の学校沿いの道は1本だけなので、そこでばったりと会って、そこまら校門まで100メートルほど同じ通学路だった。華子は麻衣が好きみたいで、嬉しそうに走り寄ってきた。
「きゃはは、麻衣ちゃんだ、おはよー」
「おはろー、ラーちゃん(華子のあだ名)、今日は楽しそうだね」
「きゃはは。それはそうなのら、今日は体操部の女子が幼児みたいにスッポンポンになる日なので、面白そうだから期待してるのら」と、面白ければ満足の華子は能天気にエッチなマスゲームに期待してるので、≪面白ければ、それでいいのかよ…≫と朝から考えさせられてしまった。
「え、恥ずかしいよ」
「うわ、久保田って、レディーなんだ。ハナは子供だから、面白エッチなら、いいのら。エッチな方が面白いよ、どきどきするしね」
「まあ、自分をきちんと大勢の人に見てもらえるという意味では裸のマスゲームもいいかもしれないけれど…」
「自己顕示欲の強い玲子(体操部の女子だけれど、目立つことが生きがいで、将来の夢はテレビタレントらしい子。麻衣とはあまり仲良くないが、華子とは時々話してるようだ)なんて、目立ちまくりなので、今日のマスゲームは嬉しいと思うよ」
「ふう」
「あれ、麻衣ちゃんは嬉しくないの?」
「自分の努力した技の成果を見てもらえるという意味では、嬉しいけれど。女の子らしい体の柔さとか、少年みたいな蛙逆立ち1分とかに耐える腕力とか、サーキットトレーニングとか泣きながらマタを開かされた努力の結晶だと思うから」
「そうだね。それよりさ、昨日のリハーサルなんだけど、せっかく面白かったのに、途中から寒くなかった? あれで最後までポカポカしていれば、ハナは大満足だったのらー」
「うん、途中から、雨だったし」
「雨は逆に女児虐待みたいな展開になって、わくわくしたのら。みんな、先生のオモチャにされて虐待されてるなって、残酷で面白かった。特に近くで雷が鳴って、全裸の女子が『きゃあ』とか言って小さくなるのを見て、ハナはうけまくりだったのら」
「ああ、雷も怖かったね。それより、最後にホースで水を掛けられたの冷たくなかった? 雨で濡れていて寒いなと思っていたのに、水道の冷たい水は夏でないので冷たかったし、変な部分まで洗われるのも恥ずかしかったし…」
「ひんやりして刺激的だったよ。ちょっとハナより体力ないから麻衣ちゃんは大変だったんだ。でも、確かに秋に裸のこどもを洗うには水温が低いなと思ったのら」とか言うので、やはり水の冷たさをどの程度辛いと思うのかは個人さがあるのだなと思った。ただ、体操部には太ったこどもは先生の趣味に合わないのか一人もおらず、みんな体が小さめでかなり痩せてる子が多かったので、惨めな粗末な肉体というかんじで、そんな細い体に水を掛けられたら、それなりに寒いだろうな、とは思った。むしろ華子の方が例外的なのかもしれないと、ふと思った。頭もいいし、体力もあるし、腕力もあるし、柔軟性も高いし、華子が体操部の部活が遊び感覚になってしまうのは当然のことかもしれなかった。能力が高いから、深く考えなくても何でもできるので、楽天的で明るく面白がる心の余裕があるんだろうなと思った。もちろん、性格もあるのだろうけれど。
「麻衣は刺激的というより、冷たいのと、寒いだけだったよ。みんな唇が青くなってたじゃない」
「そうかなあ。唇を青くされてるのも、顔に血の気がないのも、オモチャ扱いされてるみたいで面白かったと思うよ。それに、マタを広げて万歳して水を掛けられるのも、見物してる子たちが『やだ』とか『可哀そう』と騒いでいたじゃん。エッチに見えてるのかなと興奮したけれど」
「まあ、エッチだなとは思ったけれど」と、言いながら、華子が何でもかんでも面白がることに少し呆れていた。
「でもさ、白木なんてホースで体と陰部と臀部の泥を洗ってもらった後に、そのまま水量を弱めて(手元に、水量を変えられるノズルが付いている)お浣腸されてたよね。あの辛さと恥ずかしさと比べると、ハナたちは、大したことないのら。金属の細いノズルを、大勢の人が見てるのに、前屈させた白木の肛門にブスッとさしていたよね。かなり深く。みんなに笑われてたじゃん。そしたら、白木が苦しがっていて、残酷少女ショーって感じで、かなり面白かったよ。先生のオモチャに完全になりきってしまったから、2年生なのに体操部をしてるんだろうね。先生も美少女でされるままの面白い白木を手放せないし、白木もオモチャにしてくれるのは体操部だけだからやめられないんだよ。病みつきになっていて。他の部は、無茶苦茶に厳しくても、人間扱いだもん。可愛い女の子なのに人間扱いしてもらえないの体操部だけだし」
「そうだね、ぼくも、酷いなあと思うことあるよ。女の子の秘密もプライドも何も認めてくれないし、体も心も、隠すことを一切許されないし」
「裸教育なのに、服で隠していたら普通の教育なのら。くぼたも、たまに無茶なこと言うから面白いのら。きゃはは」
「あ、部室に着いたね。早く体操着に着替えよう」
「うん、そうだね」
ささっと、セーラー服を脱いで、もう慣れたので壁の方を向いてアニメのパンティーを脱いで、別にいまさら体を隠すこともなく素っ裸になってから、赤白帽子とブルマと半袖シャツを身に着けて、急いで華子と共に体育館へ向かった。そして体育館のざら板の上で半袖シャツだけを脱いでから、体育館へ入った。体育館は少し古い木材のような匂いとこどもの匂いが入り混じつているような感覚で、鼻のいい麻衣は≪少し臭いな≫と思いながら、つい最近にワックスをかけたばかりのピカピカの床板の体育館に入った。
既に気合が入ってるのか、部員たちはみんな体育館に集まっていた。そろそろミーティングの始まりの時間が近づいたので、いつものミーティングのように、赤白帽子を脱いで(先生の話を聞くときは赤白帽着用禁止だった)、脱いだ帽子をブルマの前に挟んだ。小学生がよくやるように、ぐしゃぐしゃにブルマに押し込むのではなく(ブルマは柔軟性があるので、適当に押し込んでも赤白帽子は収納できる)、挟み方も決められていた。部活でブルマに赤白帽を挟むときは、さっと再び被れるように、「つば」の部分を上にして、つばの幅の部分だけはブルマから外に出ていなければダメだった。そして女子のはく白いパンティーの色と(遠目には)まぎらわしいので、必ず赤い方が見えるようにして挟まないといけなかった。赤白帽子のゴムが付いていることが分かるように、少しだけゴムも見えていないといけないとされていたが、それは案外ルーズだった。そしてブルマの前が大きくふくらむと、先生が見て見苦しく感じるので、きちんと平らにしてブルマに挟むのが礼儀とされていた。赤白帽を平らにしてブルマにはさんだら、少し性器が温かくなって、少しほっとしたような気分になった。ゴムを少しだけ引っ張り出して整えてから、きちんとお尻が見えるようにブルマを引っ張り上げた。お尻が少しだけ見える状態から、お尻丸見えの状態に変わった。きちんとお尻を出すのも、部員なら当然だった。普通、ハンケツとか言えわれてる状態だと、お尻を出さない学校だといじめの対象になりがちらしい。でも、お尻を出す学校だと、なぜか全員が普通にブルマからお尻をはみ出してはいているから不思議だ(本当)。もっともここの体操部のようにお尻をはみ出させるのが義務のところは少ないと思うけれど。
赤白帽の準備が終わると、みんな半円形に集まった。ミーティングはいつもような列で整列して待つのでなく、半円形で正座で待つように決められていたので。体育の授業は手で足を抱える体育すわりなのに、部活では背筋を伸ばして正座なので、体育の授業よりは少しだけ緊張すると思う。小学生時代は正座は体罰の時の座り方と思っていたけれど、現在では普通の座り方になってしまった気がする。長時間正座させられて先生の話を聞いたり教育ビデオを見せられたりすることがあり、足は痺れるけれど、正座そのものは体罰というより、普通に座ってるだけみたいになってしまった。そのせいだろうか、体罰で正座させられる時は、ブルマをとらされて、全裸で反省させた。普通の正座はブルマだし、体罰の正座は素っ裸なので、正座がふつうの座り方になってしまった現在でも、体罰で正座させられると≪厳しいな。でも、自分のためなんだから、きちんと正座して反省しないとダメだな≫というふうに思う。同じ正座でもブルマだと座ってるだけだけど、素っ裸だと、躾けられてる最中なんだ(体で反省させられてるんだ)という緊張感があった。部活はノーパンなので、他の学校では嘲笑の対象となるようなハミパン(ブルマからパンティーがはみ出していること)やハクセン(ブルマから白いパンティーが細く線のようにはみ出していること)になることはなかった。着用してないのだから、はみ出すわけもないし、おかげで安心してブルマを引っ張り上げられるのだと思う。普通はブルマを少し引っ張り上げるくらいなら、パンティーも同時に引き上げるので、はみ出すことはないけれど、体操部のようにお尻のかなりの面積を丸出しにすることを強制されていると、いくらパンティーも同時に引き上げていても、やはりハクセンになってしまうことが多いと思う。
指定時間になっても顧問も副顧問も来なかった。運動会開始の時間から考えると、今日の朝練は1時間程度なので、多少ハードな練習でも余り疲れることはないと思った。ミーティングは必ずといっていいほど20分くらいが通例なので、それを引くと、どうやら練習は40分ほどかなと思われた。ほぼ1時限分の授業の長さだなと、思った。きちんと正座した部員は誰も姿勢を崩さず、何も話さずに開始を待っていた。表情も、真剣な表情で待つように言われていたので、表情をひきしめて、少しだけ寒いと思いながら先生を待っていた。
ブルマが小さくて引っ張り上げて穿いているせいで、正座をすると足のかかとの上にブルマはなく、かかととブルマが触れ合ってる状態だった。ざら板で靴を脱いでから正座するまで素足でいたせいか足が冷たくなっていて、正座するとお尻の肌に、かかとが、ひんやり冷たく感じられた。お尻を冷やして先生を待っているかんじで、体育館に来てすぐに体育館の中のトイレで排泄は全部すませているので、オシッコとかはしたくならなかったけれど、前が温かく、後ろが冷たい感じで少し落ち着かないような気分だった。今日の運動会のことが不安だからかもしれない。マスゲームで運動会でブルマ1枚の経験しかないので、未体験のことには不安を感じる方が当然かなと思った。20分くらい正座していたら、ようやく革ジャンを着た、かなり厚着の先生が入ってきた。
「おはようございます」と大きな声で、声をそろえて挨拶をして、頭を床に擦り付けた、5秒くらいして、一斉に頭を上げて、元の正座になった。その直後に校長が真冬のような格好で入ってきて、顧問に「先生、今日はこどもたちに、きちんと自覚させてから、運動会に参加させてください」と言うと、顧問は「はい」とだけ返事をしていた。校長は部員に「今日は1日、みんな、しっかり運動会を頑張りなさい。期待してるぞ!」と言った。部員は躾けられているので、声を合わせて「はい」と返事をした。校長は、それだけ言うと出て行った。どうやらミーティングが遅れたのは、顧問と校長の打ち合わせが長くなったのだな、と、今の様子から推測できた。≪校長がわざわざ頑張れと言うくらいだから、頑張らないと、運動会をやり抜けないのかな?≫と、勘のいい麻衣は少し考えてしまった。校長が出ていくと、顧問はみんなの前に置かれたパイプ椅子にどかっと座った。パイプ椅子はミーティングの時に当番の女子が出しておくことになっていて、今日は葵が出していた。当番は体育館にゴミが落ちていたら拾っておいたり、なぜかブルマ、短パン、ソックスなどが落ちていることがあり、その時は職員室へ届けることになっていた。(つづく)
42、朝練
「さっき校長先生に言われたことだが、たとえ体操部が厳しい部だからといっても、学校全体の方針を変えるわけにはいかないということだ」と、幼児のように正座して聞いている女子部員たちに顧問が説明を始めた。ミーティングでは、「体育すわりでいい」と、楽な体育すわりにさせてから長話をすることが多かった。運動場と違い、床板が硬いので足が痺れると練習に差し障るからだと思うが。でも、この日は、何も座り方を変更させないまま、いきなり本題に話がすすんだ。法律には順番があって、憲法に反する法律はダメなんだよとか、全体の方針を守らないで個別にバラバラなことをすると、組織はバラバラになってしまうぞとかいう一般論とか、なんか、そういう話をするので、要するに校長先生の方針は絶対で、顧問といえども、そして部員も、その方針に逆らうことは許されないのだと言いたい伏線のような気がした。床板が硬いのと、足をずらしたり組み替えたりせず、両足のかかとをくっつけて、きちんと正座しているので足が早くも痺れてきた。正座方法は、細かく決められていて、その通りにしないとスパンキングかいちじく浣腸のお仕置きと決められていた。かかとを開く正座よりも、かかとをくっつける正座の方が、はるかに無理な座り方だった。それにお尻を突き出して正座しないと真剣さが足りないと言われるし、両手もそろえて太ももの中央に置く必要があった。スパンキングされるくらいは小6時代からされていて慣れているけれど、浣腸されるのは恥ずかしいので、そうならないように、きちんと正座するしかなかった。尻たたきも、お浣腸も、女の子らしい体罰だと思う。男子はビンタされたり、立たされることが多いのに、女子はなぜかエッチな体罰が多いなと麻衣は思っていた。先生はごちゃごちゃ言っていたけれど、「さて…」とか言い出したので、そろそろミーティングの話が本題に入ってきたようだった。麻衣は痺れる足の感覚がなくなってきているなと思った。
「さて、校長が言うには学校全体の方針は、どの部であれ、変えてはいけないという話だ。運動会には、2つのルールがあると知っているか? 分かる者は挙手しなさい」
「はーい」と言いながら、白木が右手を上げた。指先までピーンと伸ばしている。さすが2年生だけあると思った。麻衣たちはチンプンカンプンだった。でも、白木が余りにも真剣そのものに、必死な姿で指先を伸ばしている姿に、麻衣は笑ってしまいそうになり、≪やばい、ラーちゃんの何でもかんでも面白がる癖がうつってきた≫と思い、急遽笑いをかみ殺して、白木の言葉を聞いていた。
「よし、手を上げたスケがいるな。よしよし」と言って、顧問は真正面にいる白木の髪の毛を2、3度擦ってから、白木の頬を軽くビンタした。白木はビンタされても真っ直ぐに先生の方を見ていた。
「じゃあ、白木、言ってみろ。間違っていたら、今日もお浣腸だぞ」と言われて、「はい」と白木は躊躇せずに返事をした。
「一つは、運動会では、運動場で服装を着替えてはいけないということです。半袖にブルマの子は、寒くてもジャージを着たりすることはできないし、風邪をひいていてジャージが許可されていてジャージ姿の子は、暑くてもジャージを脱げないということです。他の学校の様に、気軽に着替えることはできない厳しい中学なんだと思います」
「その通りだ。運動場で着替えることは厳禁だ。もちろん、下着や赤白帽子も同じだ。着たり脱いだりはできない。それは校長の、運動会は教育の一環であって遊びではない、という方針によるもので、その方針は絶対だ。教室を出てから、運動会をして、再び教室に戻るまでは、ずっと同じ服装というのがルールだ。まあ、確かに運動場で他の者が競技をしているのに、それを見ないで着替えていたりしたら、だらしないから、正しいルールだと思う。それに運動場で着替えているのも格好悪いし、決して見栄えのいいものでもない。白木、もう一つのルールは何だ?」
「一度教室を出たら、運動会が終了するまでは教室に絶対に戻れないということです。一度校舎を出たら、忘れ物があったとしても、絶対に取りに戻ってはいけないということです」
「だいたい正解だな。要するに、一度校舎を出たら、運動会が終わるまでは、校舎には戻ってはいけないというルールだ。体調が悪いならテントへ行くこと。そこに腹痛の薬とか痛み止めなどの薬がある。怪我をしても同じだ。絆創膏も消毒薬も湿布もテントの救急箱に用意されている。だから、保健室は利用できないということだ。もっとも、みんなが外へ出た後、生徒用のざら板のある靴のロッカーのある出入口は施錠されるから、入りたくてもいつもの出入口からは入れないから間違えて入ることもないと思うが。これは運動会中は一般の人も大勢来校するから、防犯の意味も兼ねているんだ。中には女子のセーラー服を欲しい人もいるかもしれないし、窃盗目的のお金に困った人もいるかもしれない。まあ、滅多にいないから心配するほどでもないが、念のためということだ。もちろん、先生方の出入りする玄関は開いたままだが、生徒は校舎に入ることは絶対にできない。ただ例外があり、校長の許可があれば玄関から入ることができる。しかし許可がないのに入れば、重大なルール違反になるから、絶対にするな」
「はい」と、なんだ、そんなことかと思いながら麻衣は聞いていた。他の女子も同じだったと思う。どちらも、厳しい中学なら、当然のルールだったし、だらしないからと言う先生の言葉にも、防犯防止も兼ねてるという言葉にも納得するしかなかった。
「白木、教室に戻れないではなくて、校舎に戻れないが正解だな。教室でないなら、廊下までなら許されるのかというと、ダメだな」
「はい」と白木が返事した。
「間違えたから、お浣腸がいいか?」と言われた白木は、サッとブルマを下ろして、四つん這いになって、お尻を高く突き出していた。≪すっごく可愛いお顔してる子なのに、お尻を持ち上げて、カッコいいんだ…≫と思って、吹き出しそうなのを我慢しながら様子をみていた。すると。
「白木、今日はもう体罰してやる時間がない。ミーティングの後で自分で自分を好きなように罰すればいい。分かったな」と言われていた。
「はい」と返事をして、お尻を突き出すセクシーポーズをやめてブルマを引っ張り上げてから、白木は再び正座をした。恥ずかしい子だと思った。
「よし、ルールの説明はここまでだ! 今日は自主的に全員やると決めたんだから、本気でマスゲームをやるように。それから、おまえらは、町の広報誌では〔一糸まとわぬ姿で運動してみせる中学生たち〕と広報されているような。素っ裸というのを拡大解釈したんだろうな。でも、もう広報されてしまったのだから、町の人は一糸まとわぬ中学生が見れると思って来校することになる。いまさら、それは嘘でしたで、通用しないのは、理解できると思う。だから昨日は赤白帽子は許可だったが、今日は赤白帽子は不許可だ。糸一本ついていてもダメだから、体に糸くずがないか、何かついてないか確認する必要があるな。それから、もちろん、何も着てはダメだから、タンポンも不許可だ。白木、体に付着していそうな物は、糸くずの他に何があると思う?」と、体罰されなくて悲しそうな白木に顧問が尋ねた。
「はい。トイレでオシッコを拭くときに、トイレットペーパーが恥丘の中に挟まることがあると思います。発表中にトイレットペーパーの屑が見えてしまうと、だらしないし、広報の約束違反になるので、ダメだと思います」
白木のあまりにも真剣な回答に再び笑ってしまいそうになったが、何とか笑わずに持ちこたえた。華子も苦しそうだった。
「そうだな、紙できちんと上手に拭けない子は幼児と同じで恥ずかしいな。よし、ミーティング終了だ。今日は昨日の弱点を自主トレで克服してもらう。昨日、後半はうまく出来ていたと思う。しかし前半は自由に動けるけれど、自由すぎて技がビシッと決まっていない子や、他の子より技が大幅に遅れてる子もいた。音楽に合わせてるんだから、全員がシンクロして当然なのに遅れてしまうということは、まだ技が十分に習熟されていないということだ。今更後半の体操をする必要はない。前半のボール運動の苦手な技を、もう一度、再確認して、きちんと遅れずに技がきまるようにしておきなさい」と、顧問は言うと立ち上がって、体育館の角に椅子を置き、そこに座った。
みんなは、バレーボールはもう運動会の備品として運動場に準備されていて無いので、体育館にあったドッジボールなどで自主的に練習を始めていた。顧問は黙って部員の様子を見ていた。顧問が見てるので、少し怖いし、手を抜くことはできなかった。麻衣は頭と足でボールを挟む技が苦手なので、体をエビぞらせて、その技の練習をしていた。華子はボールの上に乗って前方に滑っていく練習をしていた。白木はミーティングが終わり、みんなが自主練を始めると、すぐにボールとブルマを床に置いて、顧問の先生の前へ走っていき、馬とびのような姿勢になり、「はいっ、はいっ…」と言いながら、自分で自分の尻たたきを始めた。体育館に白木の尻の音が響いた。白木は腕力が弱いのか、尻の肌の軽い音がして、音もか弱い感じがした。
「白木、おまえは腕力がないな。自分で自分を体罰することもままならないんだな。よし、来い、やってやる」
「はいっ」
自主練をしながら、さりげなく麻衣は白木の様子を見ていた。華子も面白そうに見ているのがわかった。
白木は手足を紐で縛られていた。簡単にロープで縛っただけだけれど、もう白木の力では、ロープを外せないと思った。手足を縛られて自由を奪われた白木は椅子に座っている先生に上下逆さまに持たれていた。顔は先生の両足に挟まれて固定されていて、縛られた足は先生の肩に担がれるようなかんじで、先生の肩の後ろで小さく折り曲げていた。そして、先生の顔より少し下に白木のお尻があった。顔からお尻までは10㎝くらいだろうか。先生の片手で体も固定されると、手足は縛られ、首と腹を固定されたので、白木は先生に密着したまま固定されているような風に見えた。あんなに体を密着させて、しかも白木は素っ裸で、これは見るからに恥ずかしい姿だった。「体を空中に持ち上げられてお仕置きされる幼児みたいだね」と、後で華子が言っていたように、とても女子中学生とも思えないような赤面な姿に見えた。椅子に座っている顧問に逆さまに持たれている白木は、顧問の手でお尻をぺんぺんされていた。中学生なのにお尻をぺんぺんされるのは、「体に教えないと反省できない未熟な幼児と同じ」と言われているような恥ずかしさがあると思う。しかも、白木のように、幼児のように軽々と逆さまにされて、変な格好で尻たたきされていると、幼児そのものみたいに見えてしまう。みんなが白木のことを部長なのにかかわらず「幼稚っぽい」とバカにするのは、こういう幼児並の姿にされても、本気で嬉しがってるのがみえみえだからだと思う。でも、本人がそういうのが好きなら、周囲がどう見ていても、仕方のないことではあるのだが。
「終了」という合図と共に朝練は終了した。解散すると、すぐに体操着を普通に上下を着て、再び部室で体操着からセーラー服姿に着替え、体操着をカバンの中に入れて麻衣は教室に入った。今日は運動会なので、みんなウキウキしてるのが分かった。特にクラス代表でリレーを走る男女は、早くもわくわくしてるように見えた。麻衣もウキウキしていたけれど、みんなが体操服姿の中学校なのに、裸でマスゲームをさせられることだけが少し気が重かった。その時には、まだ自分の置かれている大変な状況には、まだ気づいてはいなかった。運動会は小学校と違って、昼食を挟むことはない。たいていは1時頃か、遅くても2時ごろまでには運動会は終了するらしいので、それから昼食ということになる。11時とかを過ぎると、食事をしたり、お酒を飲みながら見物している地元の人もいるので、羨ましく思ったり、お腹が空かないように、朝食はしっかり食べてくるようにと昨日の帰りのホームルームで担任から言われていたので、麻衣もしっかりと朝食を食べて登校していた。だから、もう準備は万端だなと思った。
43、教室での準備
「帰りは掃除はしなくていいが、朝だけ簡単に掃除しよう。汚いからな」と昨日のHRで言われたので、セーラー服姿で掃除をし、それから着席して、朝のHRの時間になり、担任が教室に来て、今日の運動会の説明をした。みんな自分の椅子は自分で持って出るようにと言われたので、少し大変だなと思った。それから、運動会の2つの決まりについても、さっき聞いたけれど、担任は再び繰り返していた。HRが終了してから運動会の開会式まで30分ほどあり、たっぷりと時間を取ってあるから、椅子を持って慌てて怪我をしたり、誰かにぶつかって喧嘩をしたりしないようにという注意もあった。いよいよ女の子なのにブルマ1枚と赤白帽姿にされて頑張った成果を今日発表できるな、と、麻衣はHR中に思った(部活中にブルマ1枚にされていた時に着用の、ぼくのブルマと赤白帽は下のカラー写真参照)。リレーに選ばれたクラス代表の子が頭からリレーが離れないで、リレーの話題ばかり話していたように、そして足の速い子が今日の100メートル走を楽しみにしているように、麻衣にはマスゲームの技とかボール運動のことが頭から離れない気がした。
HRが終わると、「運動場で合流しよう。先生はこれから用事があり、開会式が終わったころには運動会に来れると思う」と言い、教室を出ていった。5分ほどで、男子が隣のクラスに移動して、隣のクラスの女子が入ってきた。着替えは男女別々なので。自分の椅子でなくても、終了後に元の場所に戻せば、どの椅子でもいいという説明であったが、麻衣は自分のクラスで着替えるので、自分の椅子を持って外へ出ようと思った。
「小学校と違って、男女一緒に着替えでないから、いいよね。着替えの時に下着とか見られたら恥だもんね」とか話ながら、周囲の女子が体操着に着替え始めたので、麻衣も女子しかいない教室なので照れることなく、普通にセーラー服姿から体操着に着替えた。そうしたら、さっきから麻衣の様子を着替えもしないで観察していた華子が「くぼたも、面倒くさいことしてるなあ…」と訳の分からないことを言い、まだ着替えずに澄ましているので、「ラーちゃんも早く着替えたら?」と言うと、「そんな、二度手間みたいなことをしないのラー」とか言っているので、変な華子だなと麻衣は思った。そして体操着姿に着替えた女子が、椅子を手にして教室を出ていきだしたので、麻衣も椅子を手に教室を出ようとした。そうしたら華子が「麻衣ちゃん、ストーップ。どこへ行くの?」と言うので、「そんなの運動場に決まってるよ。早めに行く方が遅れる心配がなくていいよ」と答えた。
「その格好で?」と華子が妙なことを言うので、ぼくがうなずくと、華子はピーンときたらしかった。
「くぼたもマスゲームに参加するんでしょ」
「当たり前だよ、参加しなかったら今までの凄い技が出来るようになった努力も苦労も水の泡だよ」
「え、ルール聞かずに、眠っていたの?」
「聞いていたよ」と言ってから、≪あっ…≫と思い当たることがあった。とんでもない事に気づいた気がした。他の体操部の女子もショックを受けたような顔をしていた意味が、のんきな麻衣はようやく分かった気がした。今頃になって気付いたことを華子が説明してくれた。
「くぼたも、マスゲームは一糸まとわぬ姿でするんだよね」と、華子が訊いてきた。
「うん」と、麻衣は返事した。
「運動場では絶対に着替えられないんだよね」
「うん」
「一度校舎から出たら、二度と校舎に戻れないんだよね」
「うん」
「どの部も、もちろん女子体操部も例外は認められないんだよね」
「うん」
「じゃあさあ、くぼたは、体操服で運動場に出て行ったら、どこで着替えるの?」
「えーっ、マスゲームの発表直前に脱ぐんじゃないの。そりゃ、更衣室とかは使えないだろうけれど、クラスの自分の椅子のところで脱ぐんだと思っていたんだけど。小学校と違ってブルマ1枚の運動会でないから、楽と思っていたんだけど」
「でも、運動場では絶対に着替えるなと言われてるんだよ」
「そっかあ」
「しかも着替えに校舎に戻ることもできないし」
「うん」
「ということは、最初からマスゲームの時と同じ全裸で運動場に出ていかないと、全裸マスゲームは出来ないのラ」と、理屈の上では当たり前のことを言われて、麻衣は≪ええっ、やっぱりそうなんだ≫と、驚いてしまった。
「うそお。うそ、うそ。そういう事なのかなあ…」とあまりにもショッキングな結論に至り、麻衣は珍しく、うろたえてしまった。
「そういう事しかないよ」
そんな事を話している間にも、教室にいた女子たちは、どんどん椅子を持って体操服で教室を出ていった。あまりにも、あり得ないことなので、麻衣は思い込みだけに頼って、ルールについて考えることを省略していたのだ。考える必要のないことは、どんどん考えるのを省略してしまうのが、麻衣の頭の良さでもあり、最小の労力で最大の成果を上げてる秘密でもあるのだが、今回はそのことが完全に裏目に出てしまったのだ。
「全裸になるのは、プログラムからして、午後からだと思ってた。心の準備が出来てないよ」と、麻衣が言うと、華子はやれやれという顔をした。
「ハナは運動場で着替えはダメと言われた瞬間に、≪あ、女の子なのに全裸運動会をさせられるんだ。エッチだなあ≫と面白がっていたんだよ」と澄まして言うので、この時も華子の頭の回転の良さと性格に考えさせられるものがあった。
「ということは、朝早くから全裸になって、服を着れるのは運動会が終了して教室にもどってくる午後になってから、ということなのかな」
「そうだね、午後1時とか、午後2時とからしいよ、終わるの」
「今から、ずうっと運動会が終了するまで全裸なんだ…」と麻衣はショックが隠せなかった。これでは、本当にみんなのオモチャか、みんなのオナペットにされてしまう。ただでさえ、麻衣は顔が可愛いと学校では人気者になってしまったのに、発表でもないのに全裸では、さらしものだ。
「だから、普段は来ない校長まで体育館に来て、女子部員に、今日はしっかり頑張れと言っていたんだよ。ようするに全裸を頑張れという意味だよ。ま、別にハナは面白ければいいし、どきどきしそうで楽しみだからいいけれどね」
すると、教室にいた体操部の他の女子2人も麻衣たちの所へ来て、「やっぱり、そういう意味なんだ。最初、あり得ないと思ったんだけど」と言った。そして、もう1人は「ヤーン。やだー」と泣きそうになって、教室に座り込んでしまった。
「学校のルールは変えられないし、変えたら大問題と言っていたのは、どんな酷い状況に生徒がなってもルールは曲げないと、事前にくぎを刺されていたんだよ。でも、もう全員、全裸マスゲームをする前提で、恥ずかしい部分の毛までツルツルにされてるんだよ。いまさら、やりたくないとも言えないし。それに自主的に全裸でやりますからと、しっかりノートに書いてしまってるし…」と、その女子も麻衣に劣らず狼狽してるようだった。時計を見ると、まだ15分くらい開会式まで時間があった。運動場までは5分あれば出れるだろう。と、いうことは、あと10分ほどで結論を出すしかないようだった。麻衣はもうここまできたからには、丸見えで恥でも惨めでもいいから人前で技を見せたかった。でも技を見せていない時間まで体操着も下着もなしというのは、心の準備が全然できていないし、大きな女子中学生のやる事ではないと思った。それを華子にも伝えた。華子は、少し考えてから「うーん、困ったのら」と言った。確かに近所の広場(田舎のバスターミナルの横の空き地)で昨年6年生だった時に、全裸運動会を見たけれど、でもそれは裸保育をしている保育園のこどもたちだった。これは、嘘でも何でもなくて、ターミナルの横で真っ裸で走り回る子供の写真も残っている。全裸運動会なんて普通に実施されていたけれど、それは4才とか5才のこどもがさせられていたのだ。麻衣は今、13才になったばかりだ。7月が誕生日なので。全裸運動会は爽快で可愛いと思ったけれど、それは4才とか5才のこどもだから許される姿だと思った。まさか小中学生が運動会で許される姿には見えなかった。しかも、男子なら、まだしも、13才の女子が許される姿だろうか。とても許される姿とは思えなかった。麻衣は小さいといっても、幼児に並ぶと、はるかに大きくて、とても幼児と言えるような体のサイズではないと思う。そのことを華子に話した。
「麻衣が見た全裸運動会は、5才とか6才のこどもがしてて、男子はチビッコそのものの、小さい小さいオチンチンだったよ。女子はオシッコの出口の部分が割れてるだけという感じで、とても小さくて、赤ちゃんと同じに見えたよ。こんな赤ちゃんなみだから、全裸運動会でも許されるんだな、と、その時思ったんだ。だから小6だった麻衣は、≪こんな全裸運動会をさせられることは、12才にもなった麻衣にはもう一生ないんだな。いいな、チビッコは、無邪気に素っ裸で運動会が出来て≫と、丸出しの子たちに少し興奮させられて思ったんだ」
「なるほどね。ハナも、その素っ裸で運動会する保育園のこどもだったから、保育園のころは全裸運動会をした楽しい思い出があるんだよ」
「えーっ、そうだったの」と、思いがけない言葉に、麻衣は少し驚いた。
話している間に、さっきの女子2人がパンツ1枚に脱いでいたのだが、まだ、どうしようと悩んでいる様子だった。
「時間が少なくなってきたから、とりあえず脱いでから考えようよ」と華子が言った。時計を見ると、あと10分ほどで開会式だった。開会式が数分遅れることが多いという話を考慮しても、そろそろ結論を出さないと間に合わないのは事実だった。麻衣はせっかく着たばかりの中学生らしい、体操着を再び脱いだ。そして、教室なら、もう部員しかいないので、照れる意味もないので、とりあえず教室で一応は全裸になった。
「ほら、クボタ、自分のオシッコの出口見てごらんよ」と華子に言われた。華子は続けた。
「全裸運動会の6才の女子は、割れてるだけの性器で、赤ちゃんと同じに見えたから、全裸運動会も許されると思ったんだよね。でも、クボタも、自分の性器をよく見てごらんよ。緊張で既に縮んでしまってるよ」と言われた。
「あ、ホントだ」と答えるしかなかった。その通りで、びっくりすほど麻衣の性器は小さく縮み上がってしまっていた。
「赤ちゃんと同じに見えるなら全裸運動会をしても許されるというのなら、クボタも立派に全裸運動会をする資格はあるよ。客観的に言ってるだけだけれど。赤ちゃんみたいに、ツルツルにされているし、緊張で縮んでるし、サイズも小さいし。中学生の性器かというと、どちらかというと幼児の性器と大差ないよ。6歳児が、赤ちゃんと同じ性器に見えたという話だけど、もしクボタが全身を隠して、性器だけをみんなに見せて『何歳だ?』というクイズにしたとすると、多くの人が、「これは幼児でしょう」と言うか、「低学年の女子なんでしょ」と言うか、どちらかだと思う」
「うん、その通りだね」と理詰めで言われて、もう納得するしかなかった。
「それなら、もう全裸運動会をしたって駄目という理由なんて、どこにもないよ。赤ちゃんと同じだから全裸でも普通だと分かったんだから、幼児が全裸運動会でも普通なように、クボタが全裸運動会でも普通なんだよ」と言われて、そうかと、麻衣はとりあえず納得した。
「うん、分かった。確かに、今、自分って自分の思ってるよりも、はるかに幼児と大差ないこどもなんだと分かったよ。自分でも、今の小さい性器は赤ちゃん並だと思ったもん。でも、まだ勇気が出てこないんだ」
「そうだね、急すぎるのら。なにしろ部活でも一度も、こういう話題って出てこなかったもんね。だから、もう時間がないから、とりあえず出入口の靴置き場まで行こうよ。一度校舎を出たら引き返せないけれど、校舎を出るまでなら引き返してもルール違反でないもん」と言うと、華子はサッサと今まで着ていたセーラー服や下着を脱いでしまい、生まれたままの教室で見るには恥ずかしい格好になった。
「さ、行こ」と言い、椅子を持って華子はスタコラと歩き出した。
「うん」と華子に説得され、≪赤ちゃんと同じ子なんだから、恥ずかしがっている方が変なんだ≫と納得してしまったので、≪赤ちゃんと同じ性器だから、5、6才のこどもと同じことで、見られても恥ずかしいことはないんだ≫と、少し元気が出た麻衣も歩きだした。≪13才のこどもでも、全裸運動会できる性器に先生がしてくれたんだ、だから、全裸で十分なんだ≫と、完全に納得したので、麻衣も悩みは消えたようだった。≪心を改造されただけではなくて、体も幼児なみに改造されたんだ。だから、もう恥ずかしくないんだ≫と少し笑顔も戻ったので、華子も安心したようだった。
麻衣と華子が全裸で椅子を持って教室を出たので、体操部では一番出来が悪いといつも叱られがちな教室の2人も諦めたらしく、素っ裸で麻衣たちについてきた。12才の小6の時に、幼児の全裸運動会を見て、こんなことは幼児だから可能だと思ったのも間違いではないし、今の麻衣が13才であっても体も心も幼児並みというのも間違いでないと思った。階段の所に大きな鏡があり、麻衣の姿が写ったので、それを見て驚いてしまった。緊張からかもしれないし、必死な心だからかもしれないけれど、幼児のように顔が幼く見えることに、驚いた。そして、更に驚いたのは、性器が全裸運動会で見た幼児のものと同じことにも驚いた。それから、鏡で全体を見て、≪この子は、全裸運動会に参加しても許さるほどこどもなのか?≫と問いかけてみたけれど、答えはイエスとしか言いようがなかった。自分って、こんなに幼い子だったんだと、驚いた。小6の時、バスターミナルの横の広場で何を勘違いしてたんだろうと、小6の時の考えが誤りであったと気づかされた。そう、麻衣は、丸見えでもエッチでないし、恥ずかしくないんだ、と、華子のおかげで知った。とてもじゃないけれど、鏡の中の少女を見て、性交とかエッチなことを連想する人はいないだろう。
「ほらね、こんなに可愛いもん。全裸で運動場に出れば、みんな喜ぶだけだよ。だれも、エッチだとか、やらしいとは思わないよ」と、華子がはげましてくれた。歩いていると、止まって考えてる時よりも、はるかに緊張も少ないし、辛いどきどきした苦しさも少なかった。下駄箱のある出入口で、本当に全裸で校舎を出るか止めるか考えればいいんだと、そう思うと足取りも軽くなった。
下駄箱の所まで行くと、他の部員もいて、麻衣たちを待っていてくれたようだった。
「ハナちゃんも、麻衣ちゃんも、遅いよ。待ちくたびれたよ」と、白木が言った。いつも平気ぶってばかりいる白木も実は緊張してるらしく、顔が幼く見えたし、性器もやはり幼児みたいに小さくて、≪バスターミナル横の広場で見たこどもたちと同じだな≫と思った。なんだ、麻衣たちって、まだ、こんなにこどもだったんだ。全裸運動会をしても変でないくらい、こどもだったんだ、と、嬉しさがこみ上げてきた。それに全裸運動会でも、問題ないように、わざわざ体育準備室で準備をしたんだし、いまさら拒否する理由なんてないと思った。全裸で靴入れのある場所にいる女子を、興味深そうに眺めている大人や生徒もいた。でも、それは、≪どうして、ここに幼児がいるんだろう≫というような優しい視線に感じられた。
「クボタどうする? 校舎を出たら、もう引き返せないよ」と愉快そうに華子が言った。
「出る」と麻衣は即答した。
校舎と、外の境目の所で、≪もう、一歩外へ踏み出したら、校舎の外で、もう元の普通の子には戻れないんだ≫とドキドキした。≪たぶん、一生、全裸運動会をしたクラスメイトがいた、とか、クラスに幼児なみの子がいた、とか、みんなに笑われるんだな…≫と、思った。≪みんなに、保育園の子みたいに、恥ずかしい部分も見てもらう子になるんだ。たぶん、写真も撮られるし、記憶にも残るし、オナペットにもされるんだな。エッチではないけれど、エッチな目で見る人もいるし、プライベートなエッチな恥ずかしいこととかも想像されるんだろうな≫と、心臓の鼓動が高鳴った。
「別に、恥ずかしくないもん」と、幼児のように麻衣は独り言を言うと、校舎から外へ出てしまった。
≪もう、何があっても、何をされても、引き返せないんだ≫と思うと、惨めさと嬉しさと、惨めな解放感に包まれて、外を歩いた。華子もにこにこしながら、ついてきた。部活では素っ裸にされるたびに、「手で恥ずかしい部分を隠す子は弱い子だ」と教えられてきた。
≪弱い子じゃないよ≫と麻衣は何も隠さずに、椅子を持って校舎の間を歩いていた。もう少し歩くと運動場で全校生徒や先生がいるんだ、と、思った。(つづく)
44、涙の全裸運動会へ
白木は既に裸教育には「悟り」をひらいてるみたいで、下駄箱付近で外へ出るときは少し興奮ぎみに見えたが、校舎と校舎の間を歩くときは、体操着を着てる時と何も変わらない様子で素っ裸の体をまるで気にしないで歩いているみたいに見えた。小さな体だけど、部長が堂々と体を隠さずに歩いているので、≪負けないぞ。麻衣も強い子だもん≫と、麻衣も覚悟を決めて、体が見えにくいように前方で両手で持っていた椅子を、部長のように右手で横方向に座面がくるように持ち直した。すると、かえって持ちやすいし、自分の前方には椅子の脚の細いパイプが2本あるだけなので、体が丸見えなのが分かった。体操着着用だと、頭と手足(手は半袖なので途中から)しか見えないのだけれど、今は衣類非着用なので、幼く緊張した顔の様子だけでなく、(硬くてこりっとした小さいものだけれど、中1らしいとも言える)乳房、乳首、そして(体操着だと逆立ちとかして、半袖シャツがまくれた時にしか見えることのない)おへそ、そして(幼児のものに見える)性器、など、全部見えてしまう姿にされていた。顔の様子だけでなく、性器の様子も、もう秘密ではなく、顔と同じで、みんなが普通に見るんだな…と思うと、バスターミナルから丸見えの何の遮蔽物もない広場で運動会をさせられていた素っ裸のオチンチンやワレメたちのチビッコと同じ姿にされてるんだな、いや、同じ姿に自主的になったんだな…とボーっと考えながら歩いていた。華子がとりあえず戻れる場所まで行こうと迷っている麻衣を上手に誘導してくれたので、まだ6分前くらいで、時間は十分にあった。ぎりぎりに出ていくよりも目立たなくて良かった。もし、遅れたりしたら、恥ずかしがって運動場に出るのに躊躇してたんだと、弱い心を知られてしまい、かえって恥ずかしいことになったと思う。ここまでは時間が他の子たちよりは遅めだったので、ほとんど人はいなかった。たまたまいた、町の人に目を丸くされただけだ。午前中は、一般の競技や他の部活をしてる子の発表だけなので、最初は恥ずかしいだろうけれど、じきに状況に慣れてしまうだろうし、発表は午後からだろうし、と、なるべく明るく考えながら歩いていた。
「今日は、がんばろうね」と、いよいよ校舎の隙間で、運動場からは校舎の陰になっている最後の場所で、部長らしく白木が言った。
「うん、がんばろろう」
「がんばろう」と、みんなで言ったら、少し元気が出て、少し引き攣ってた顔に笑顔が戻った。覚悟を決めて、止まらずに校舎を曲がった。そこからは、めいめいの白組と赤組に分かれて、さらに学年でもクラスでも分かれるので、部員は自分の指定された場所の方向へバラバラに運動場を歩いた。
下駄箱のところで、もう≪やるしかない≫と悟ったはずだったのに、それでも、運動場の大勢の全校生徒や教職員が見えると、真っ裸で運動会をさせられるというショックで、頭の中がホワイトアウトしてるかんじで、現実ではなくて夢を見てるような感覚だった。でも、これはリアルな現実なのだなと、素足から伝わる感覚が伝えていた。そういえば、他の子は素足ではなく(小学校の裸教育の運動会では全員素足だったのに…)、ちゃんと中学生のお兄さん、お姉さんらしく、運動靴も靴下もはいていた。そんな他の子たちが、本当にすごく年上の大人のように思えるし、小学校時代よりもさらに(ブルマ1枚だけど)子供っぽい姿にされている自分が、とても幼く感じられて、大人の中学の運動会に特別に参加する幼稚園児みたいな気分にさせられていたと思う。外見を変えられたので、心の中も変わったんだなと思った。≪ぼくたちはチビッコだから、全裸で運動会に参加されてもらうんだな≫と、他人事のように考えていた。麻衣たちの姿が見えると、生徒たちが話題にしてるのが、何となく分かった。もう着席して始まりを待っている生徒も、まだ立って遊んでいる生徒もいた。
階段をおりて運動場に入ると、≪これから、この格好で1日中、運動会をさせられるんだな…≫とストレートに感じられて恥ずかしさに目が潤んだ。でも、まだショック状態のまま、部活で教えられたように性器を隠さずに歩けたのは強い子だったと思う。
歩いていくと、遊んでいた麻衣の友達の信介くんと、信介くんの友達の少しかっこいい隆一くんに会ってしまった。
「うわ、チビ(麻衣の小学時代のあだ名だった)だ。おはよう」と言われた。麻衣は信介くんのことは少し好きだったので、ちょっと照れた(恥ずかしかった)けれど、もう現在の状況を受け入れるしかないな、と思った。
「おはよう」と麻衣は≪こんなの平気だよ≫というふりをして、しっかりした声で返事をした。
「うわあ、チビ、本当に全裸にされたんだ」と信介くんは、ぼくの体を眺めながら言った。隆一くんも、信介くんの隣で笑顔で僕をしっかりと見ていた。ちょっと隆一くんは変なところばかり見てる気がしたけれど、女の子の体に興味ある年頃だから仕方ないと思った。もちろん女の子の体の仕組みや外性器の形やセックスとかオナニーする部分だとかは保健体育の授業で習い知ってるんだろうけれど、実物を近くで見るのは初めてなのかもしれなかった。模式図でしか見ていないので(写真では、いやらしいので載せられるわけなく、当たり前だろうけれど)、興味あるのかなと思った。
「うん」
「チビのオシッコの出口、こんな近くで初めて見た」と言われて、赤面した。
「こんな幼児と同じ小さな性器を見せられて、ぼくのこと幻滅した?」と一番気になることを、信介くんに聞いてみた。
「正直言って、チビが、こんなに幼い性器の形とは思ってなかったので、ショックを受けてる」
「えーっ」と、麻衣は少し泣きそうな気持ちになった。
「チビがセーラー服姿でいるときは≪中学1年生らしい≫な、と思っていたけれど、素っ裸にされると幼く見えるね。正直言って、幼児を見てるみたいな気がしてしまうよ。チビは、まだ、オシッコの出口を出してても大丈夫な赤ちゃんなんだなと分かったよ」
「えっ、そんなに幼く見える?」と最後の抵抗で信介くんに聞いてみた。
「うん。丸見えでも当然の、裸保育の幼児に見えるよ」という返事だった。
今本当にやってることだけに仮に「大きな中学生にもなった女の子が、なんて恥ずかしい格好してるんだ。女子中学生がオシッコの出口を見せててバッカじゃないのか」と言われてもショックだろうけれど、幼児そのもので全裸でも当たり前みたいに言われてしまうのもショックだった。なんか幼児から成長してない未熟なメスと言われたみたいで、涙がじわっと出て、目が潤んで前が見えなくなった。急いで手で涙をぬぐった。ぼくの涙を見て、ひとのいい信介くんは少し焦ってしまったようだった。運動会で小さい子を泣かしたと焦ってしまったんだろうか。
「チビ、違うよ。いい意味で幼児みたいという意味なんだ」と、フォローしようとしてくれるのが、優しい信介くんらしかった。
「いい意味?」とぼくは幼く首をかしげてみせた。
「そうだよ。チビの性器は、幼児みたいに小さくて、清潔で、きれいだと思うよ。だから、丸出しにしてても、ちっとも、いやらしくないよ、と言いたかったんだ。おしっこくさい子だと言いたいのでなくて、清潔感があって、見えててもエッチでも、恥ずかしいことでもないんだね、って言いたかったんだ。チビなら、このまま全裸で町を歩いても、チビッコが裸んぼうで可愛いねと思うだけで、全然違和感ないと思うよ」
「ありがとう」と、フォローしてくれたお礼を言った。すると、ぼくの体を見ていた隆一くんがこう言った。
「麻衣ちゃん、きみはまだ幼いから、丸見えでも大丈夫だよ。信介の言うように、性器の色とか形も、低学年の小学生とか幼児のと、おんなじだから、丸見えでもエッチでないと思うよ。とても小さい幼児みたいな性器だからエッチなことを想像する人いないと思う。こんな風に幼いと分かってるから、先生も幼児のように全裸で運動会をさせてあげようと思ったんではないかな。僕とか信介が、運動会でオチンチンを出したりしたら、エッチで大変なことになるよ。変態とか、気持ち悪いとか、言われるだろうし、脱げるわけない。もう僕らは、大人と大差ないから。まだ、きみは、幼児と同じこどもだから許さる姿なんだよ」
「おい、隆一、そんなの当たり前だろ。チビスケだから全裸でも許されるんで、普通の中学生が脱いだらわいせつだぞ」
「そうだな、実質的には幼児とおんなじだから許されるんだろうな。最初、学校で女子体操部が全裸マスゲームすると聞いた時は、中1なのに卑猥だろと思ったんだ。でも、こうやって実際に丸裸で普通に運動場にいる女子の姿を見てみると、≪なんだ、こんな幼いこどもが脱ぐということだったんだ≫と納得だよ。幼児と同じなんだもん、誰も卑猥とか猥褻だとか思う人いないよね。幼児なみの子が裸にされてるだけなんだね」
そういうと、中学1年生にしては体も大きくて非常に大人っぽい隆一くんは、「よしよし」と泣いてしまった麻衣の頭を優しく撫でてくれた。椅子を置いて話していたので、体操部の全裸の時の癖で、「きおつけ」して聞いていた麻衣は、文字通りの真っ裸だった。
話してると、「小さい子は、可愛いね」と男子だけでなく、女子にまで言われてることに気づいた。どうやら性器が緊張で酷く縮み上がっているせいで、本当に幼児のような体に見えてしまってるようだった。「幼稚園みたいに、きおつけしてて可愛い」と笑われてしまった。
「ちょっと、待ってね、拭いてあげるから」と、とても大人な雰囲気の体操服姿の、もちろん下着も着ている大人な隆一くんは、自分の短パンのポケットからハンカチを取り出した。短パンを穿いてるので膨らんでいるのが見えるだけだけれど、隆一くんのオチンチンは大きくて、たくさんの毛が生えてるんだろうな、と、思った。下着と短パンと二重なので、エッチなことを考えていても、分かりにくいけれど、実は麻衣の全裸姿を見て、少し勃起していたのかもしれないと思った(中学生にしては大きいなと思ったので)。 逆に麻衣は緊張で縮み上がってる小さな性器で、しかも丸見えなので、オシッコをちびったりとかしたら、すぐに見えてしまうので、体操服で隠してる子よりも、きちんとしている必要があると思った。
「きおつけのまま、動くなよ」と言って、麻衣のあごを手で持って、麻衣の顔を上に向けると、白いハンカチで涙を拭いてくれた。最初から涙の全裸運動会になってしまったけれど、辛いから泣いたというより、優しくされて嬉しかっただけなんだと思う。
「小さい子は、すぐに泣いてしまうんだね」とか、「まだ、恥ずかしいって、分からないんだよ」とか、「可愛い顔してるね」とか言っている声が、聞こえた。小さい子だから泣いたのでなく、こんな大きな子が全裸でいいのかという不安が払拭されたから嬉しかったんだと思う。それから、裸保育や裸教育の盛んな土地柄だからか、思いのほか現在の麻衣たちの、はしたない姿が、普通に受け入れられているのにも少し驚いた。中学生の運動会に裸保育の幼児がやってきた、というような感覚だったのかもしれないが。
言われた通りに、ピンときおつけしてると、優しく目を拭ってくれ、それから「ちょっと濡れてるから、拭いておくね」と言われたので、エッと思ってきおつけしていたら、手で性器を開かれたみたいで、性器がスーっと冷たく感じられ、性器の中身をハンカチで拭いてくれたみたいだった。拭き終わると、手で麻衣の性器を撫でてから、「うん、目も、オシッコの出口も、きれいになったぞ」と言うので「ありがとう」と答えた。
「こどもが、おしっこふいてもらってる」という声が聞こえた。いきなり幼児扱いをされてしまい、嬉しさと恥ずかしさの気持ちだった。丸見えだから、わずかな恥ずかしい変化すら、そのまま見られてしまうんだな、赤ちゃんと同じなんだな、と、思った。麻衣が触られても何も騒いだり怒ったりしない子だと分かったらしく、その時、知らない3年生の男子から、お尻のすじを触られた。肛門に触られたと分かった。
「チビって、全裸だと幼児みたいなんだね」と信介くんは言って、「へえ」と、麻衣の顔に触って、それから麻衣の体を撫でてみて「わあ、幼稚園の子の肌みたいだね」と言い、さらに人も見てるのに普通にぼくの性器に触って「もう、おしっこはついてないみたいだよ」と言ってから、「じゃあ、チビ、また後で会おうね。そろそろ開会式だよ」と言った。
「うん、そうだね」と椅子を自分の指定場所まで運んでいたら、開会式が始まった。
「集合」という合図で、椅子に座る間もなく運動場に整列させられた。全校生徒の数が多いけれど、全裸だと目立つので女子部員はすぐに分かった。校長先生が挨拶したり、色々な人が長々と運動会の挨拶をしていた。国旗が掲揚されると、校長先生が再び朝礼代に上がり、「今日は自主的に全裸になった小さい子たちも運動会にみんなと同じように参加するけれど、いじめたり、泣かしたりしないように。チビッコたちは、午後から幼稚っぽい丸裸のマスゲームの発表をするので、着替え禁止なので朝から素っ裸になっていて寒いと思う。幼稚園の幼い子と同じことなので、寒ければお友達のひざに座らせてもらったり、男子に抱っこしてもらいなさい」と、麻衣たち女子体操部が全裸運動会をすることを話した。「小さな真っ裸の体で限界まで頑張らされるマスゲームは、幼稚っぽい子なりに必死の姿なのだから、騒いだりバカにしたりしないで、静かに見ること。それから、チビッコたちを代表して、久保田麻衣、ここへ来なさい」と突然言われて、急いで朝礼台の下までぼくは全裸で走っていった。
「マスゲームをするチビッコたちを代表して、今日は、久保田麻衣がラジオ体操第1を朝礼台の上でする。裸教育で訓練されて、恥ずかしさにも寒さにも負けない強い子に成長したご褒美だ。台の上でラジオ体操をすることで、強い子に成長した体と心をみんなに見てもらいなさい」
「はい」と、急遽、校長先生の配慮でラジオ体操を朝礼台ですることになった麻衣だったが、どうして部長の白木でないのか不思議な気がした。
校長が朝礼台から降りると、麻衣が朝礼台に上がった。全裸でいきなり朝礼台に立たされたショックで足が震えている。
「体操の体形に開け!」と麻衣はマイクを使えないので大声で言った。みんな、なぜか笑いながら体操体形に開いた。「小さい子なのに、しっかりと言えるんだね」という先生の声がテントから聞こえた。町の人も「低学年の子なの? かわいいねえ」と、どうやら中1には見えない様子だった。セーラー服姿だと普通に中1と思われるのに、全裸になった途端に低学年に見えてしまうのだから、全裸になると幼く見えるというのは本当だと思った。もっとも、小さくて、形も幼い性器を見せているので、余計に性器の未熟さから判断されてしまうのかもしれないが。それと中学校の運動会で未熟な性器を露出させているのだから、幼児か低学年が特別に参加してるんだろうな、と考える方が普通なのだと思う。まさか、同じ学校の同じ中1の女子生徒がさせられてるなんて、そんな可哀そうなことあるわけないと、そう思われているのかもしれないが。しかも、朝礼台に上げられて体操のお手本になるんだから、ますます中1には見えないと思う。
「ラジオ体操第1、よーい」と大声で麻衣が言うと、くすくすと笑う声と、「かっこいいんだ」という声が観客から聞こえてきた。終戦まもない小学校で指定の体操着を購入できない家の小学生が下着ではダメと言われて、下半身裸にされて運動会をしたという話をお爺さんから聞かされたことがある。貧しい家の惨めな男子小学生がオチンチンを出して運動会していたと朝日新聞で読んだこともある。いずれにしても、戦時中や終戦まもない時期ですら、幼稚っぽく生殖器を見せてるこどもは嘲られたりバカにされていたと知っていた。それと同じように下半身だけどころか、全部脱がされているんだから、そんな幼稚っぽい子が一人前に号令をかけたりするんだから、面白く思われてしまうのは仕方ないと思うし、実際問題として昔でも嘲られたりしてたんだから、麻衣もそうされても不思議はないな、と、思った。昨日までは裸教育はされているとはいえ、小学校の延長みたいなかんじだったし、みんなもそう見ていたのだろうから、普通の女子中学生だったのに、今日からは別の生き物にされてしまったような気がした。実際に友達の信介くんも急に幼児扱いしだしたし、朝から男子から普通に性器や肛門に触れられてしまっている。今日からは生きたオモチャの子なのかな、と、思った。でも、絶対に麻衣には無理だと小6の時に思っていたバスターミナルの横の広場の子供と同じワレメ姿に本当にされてるという、恥ずかしさと喜びに体が震えてるのが分かる。麻衣の掛け声と共に、音楽がタイミングよく流れた。あとは台の上で、間違えないように体操するだけだ。自分はもう大人なんだ、裸保育の幼児とは違うんだという小6の時の考えは、今日、みんなによって否定されてしまい、裸保育の幼児もぼくも、おんなじなんだ、ということを真っ裸の体に教えられたんだと思う。ラジオ体操は全裸の気持ち良さというか爽快感は子供なので隠せなかった。体操してるだけなのに、気持ちよくなってしまい、口を半開きにして、丸出しの性器を意識しながら「やーん」とか言いながら体操してたと思う。ラジオ体操の後、簡単な柔軟体操もあり、それもラジオ体操の当番の子がすることになっていた。今日は僕が当番のようなものなので、僕が台の上で柔軟体操をすることになった。まず、台の上に足を真っ直ぐ伸ばし座った状態から、足を左右に180度開くという柔軟体操だった。ブルマ姿ならどうということのない運動だが、素っ裸だと、かなり恥ずかしい体操だと思う。あとで椅子に戻ってから、男子に「豆粒みたいなものが見えた」と、陰核包皮を笑われてた。幼児扱いされてるので、女の子のオチンチンの部分を見られるくらい、たいしたことではないのかもしれないが、やはりエッチなのは間違いなかった。もちろん、もともと裸教育なのだから、見えるが普通で、それを恥ずかしがっていたら、裸教育ができないと思う。エッチとか、恥ずかしいとか言って、せっかく自分のために教育してくれてるのに、文句を言うのはおかしいと思う。体操が終了して朝礼台を降りると、「よく頑張った。かっこいいぞ」と校長にほめられて嬉しかった。でも後半に全裸の体の気持ち良さから口を半開きにしてしまったせいか、口によだれが付いていたみたいで、「チビスケ、じっとしてろ」と言われて、校長に来賓のテーブルをふく濡れたタオルで、口と性器を拭かれた。それで不安になってしまい、「え、ぼくのスジに、おしっこついてましたか?」と訊いてしまった。すると「性器丸出しで負けずに頑張れたから、褒美に性器を拭いてあげたんだよ。マタを広げても、おしっこも付いていなかったし、何も挟まっていなかった。形のいい、いい性器だ」と笑われてしまった。全裸運動会をさせられて、全裸の外見だけでなく、かなり多くの人に性器の中身まで見られてしまったと思う。素っ裸で運動させられるんだから、裸教育の子なら見えても普通のことなので、いちいち気にしても仕方ないと思うけれど、やはりエッチだなとは思う。麻衣がませてたから、白木のように真正のこどもそのものにはなりきれず、エッチだと思うだけで、麻衣が間違ってるのかもしれないけれど。
椅子に戻ると、他の部が発表をしていて、部の発表がしばらくは続くので、これで当分は座っていられると安心していたら、再び校長に呼び出された。校長はラジオ体操の後で麻衣を「一番純真そうに見えるし、顔も可愛らしいので来客が喜ぶ子だ」とほめてくれたけれど、ワンマン校長に認められたので麻衣の出番が多くなっているのは多分、間違いないと思った。校長は酒好きでエッチでワンマンでお金持ちという話だった。女好きで女であるなら、幼児からオバサンまで、みんな好きだという噂だった(華子などが言っていただけだが)。
呼び出されたので、校長のいるテントまで行くと、立派な服装の来賓と思われる男の人が2人いたので会釈してから校長に「来ました」と言った。
「久保田来たか。実はな、ここにいる来賓の2人は校長のわしの友人の実業家なんだけれど、学校に寄付してくれるそうだ。そこで、『それなら女子中学生たちの全裸マスゲームをお礼にお見せします。なかなかの見世物ですよ』と言ったんだけれど、『都合があって午後まで学校に居られない』のだそうだ。だから、マスゲームの技を代わりに、今、来賓に見せてあげなさい」と言われた。≪こんな立派そうな男の方の前で、中学生なのに全裸にされてるぼくを見てもらうのか、恥ずかしいなあ≫と思った。もじもじしていたら、校長が気を利かせてくれた。
「久保田、ここへ来い」というので、校長の横に立つと、校長はポンと僕の肩に手をかけて、「自己紹介しろ」と言った。
「中学1年、女子、久保田麻衣です。好物はうなぎで、嫌いなものは虫です。明るく元気な性格です」と自己紹介した。
「よし、ちゃんと自己紹介できたな」と麻衣の頭を撫でると来賓に話しかけた。
「この子は、肌の艶といい、目の輝きといい、一番の女の子です。裸にされている女子たちの中で、一番可愛いこどもです」
「目がぱっちりしてて、幼児みたいで、可愛いね」と来賓から褒められた。麻衣は来賓の目の前に「きおつけ」させられた。
「ほお、体も女の子だけあって、可愛らしい体つきをしてるね」とプロポーションも誉められた。
「肌を触ってもらいなさい」と校長に言われたので、「わたしの肌を触ってください」と麻衣から言った。麻衣は万歳をさせられて、体を触ってもらい、お尻の肌や、胸の肌を触られた。脇の下を触られて、くすぐったいので「きゃはは」と身をよじらせると、「可愛いこどもだね」と、どうやら麻衣の体を喜んでもらったようだった。でも、性器の肌に触られた時に「ああん」とエッチな声を出してしまい、恥ずかしかった。「ちょっと、ひざに座れ」と男の人のひざに座らされて抱きすくめられてしまった。≪ぼくのこと、可愛いのかなあ…≫と思った。
もう一人の男の人にも、可愛いなあと、向かい合うように男の人のひざに座らされて強く抱きしめられてしまった。麻衣の体を堪能してもらったころに、校長が、「それでは部活発表会でやったのと同じ演技を、ここでしなさい」と、言われた。ちょうど、運動会の部の発表が終わったところで、男の人たちだけでなく、大勢が麻衣のテントの様子を見てる気がした。
「はい」と返事して、来賓の目の前のテーブルの上で演技をした。前は大勢で発表だったから、あまり気にならなかったけれど、今回は1人だけテーブルの上に全裸で上がるのだ。大人は当然みんな服をきちんと着ているし、生徒でさえ女子体操部以外の生徒は、しっかりと体操着も下着も着ているし、そのうえ靴も靴下も赤白帽子も身に着けているのだ。全裸素足で、一糸まとわぬ真っ裸の体で、きれいに拭かれたテーブルの上に上がること自体、テーブルにのせられる料理(おさしみ?)みたいで、かなり恥ずかしいと思う、はしたないというか。でも、負けずに恥ずかしい技をしてみせた。来賓の目の前で半ブリッジした時などは、来賓の目の前から20㎝くらいのところに、ぼくの性器があるのだから、赤ちゃんと同じと思って見てくれないなら、ただのさらしものだと思った。≪多分、幼児か、赤ちゃんと同じ感覚でさせられてるんだと思うし、それなら恥ずかしがっても仕方ないし、小さい子なら大人にワレメを見せるのは普通のことなので、エッチでないんだ≫と、自分に言い聞かせて頑張った。一番恥ずかしかったのは、蛙逆立ちで、来賓にお尻を向けているので、お尻の穴だけでなくて、女の子の穴も見せて、頑張ったと思う。
「蛙逆立ちの姿のまま、抱きしめてもらえ」と校長が言ったので、「え?!」と思った。でも、本当にマタを広げて丸見えになってる変な姿のまま、来賓の男の方に抱きしめてもらい、≪こんな恥ずかしいもの抱きしめていいのかな≫と逆に申し訳ない気持ちになったほどだった。≪こんな、恥ずかしい子なのに、頑張れと抱きしめて応援してくれたんだな≫と思った。蛙逆立ちの姿のまま、男の人の膝の上に移し替えられて、指でお尻のスジを、うんこをふくように、擦られた。可愛いと思ってお尻の谷間まで触ってくれたんだと思うけれど≪そんなところを触ったら、いつも麻衣のうんこを出してる穴だから、汚いよ≫と、申し訳ないような気持ちになってしまった。男の人の膝の上でマタを広げてる全裸の女子なので、どう見ても赤ちゃん同様に見えてしまうらしく、「なんだ、ただの幼児なみの子か」という声もきこえたし、「可愛い顔してるけど、幼稚すぎるね」と、こんな恥ずかしいぼくに、がっかりしたり、幻滅してしまう人もいたのだと思う。あまりの赤ちゃんぶりに、見てる人も減った気がした。テントで全裸で頑張って発表してるのに、あっちを見ていたり、他の話をしている人も多いなあと思った。
「気持ちいい女の子だったぞ」と、来賓にほめられた。
「肛門が、ちっとも黒くなくて、きれいなんだね。あかちゃんみたいな肛門なんだね」と、もう一人の来賓にもほめられた。すると、校長が、来賓の一人が肛門フェチと思ったのかもしれないけれど、「久保田、ほめてもらったんだから、もう一度、肛門を見せてあげなさい」と言われて、再びぼくはテーブルの上に乗せられた。もう次の部の発表が運動場では始まっていて、幼児なみの子には、幼稚なだけなので、あまり興味がなさそうだった。テーブルで再び蛙逆立ちの姿にさせられて、「蛙逆立ちは、裸教育の基本」と何度も部活で言われた意味が少し分かった気がした。全裸で蛙逆立ちの姿をすると、和式トイレでの「うんこ姿」を90度前に回転させたのと同じ姿なので、「うんこ中の自分」を全部見せているのと大差ないということなのだ。下半身の穴が全部見えてしまうので、裸教育で子供を躾けるには、甘えを捨てさせるには、とても良い技ということなのである。来賓にお尻を見せて蛙逆立ちの姿をさせられて、≪蛙逆立ちって、自分を全部見せる裸教育の技なんだな≫と思った。
「よし、せっかく肛門を見せてるんだから、いつも言われてることをして、もっと、よく見せてあげなさい」と言われた。いつも冗談のように、部活では「蛙逆立ち中には肛門を開くように」と言われていた。もちろん、ブルマ1枚姿の部活なので、開いても開かなくても見えないので、麻衣は面倒だなと思ったり、うんこがある場合は、開くことはしなかった。でも、今は開いているかどうかは丸見えだから、しない訳にいかない。
「はい」と返事して、いきんで、うんこの穴を広げた。本気でうんこを出すつもりで、健気に力一杯いきんだので、ぼくの肛門は大きく開いたと思う。蛙逆立ちの奥義を見せてるのかな、と思った。
「うわ、こんなに穴を広げて。気持ちいい子だな」と、興奮したらしい男の人に、穴の中に指を入れられてしまった。それも少しでなく、ブスっと指の根本まで入れられたと思う。でも≪負けないぞ≫≪強い子だもん≫と蛙逆立ちをつづけた。
もう一人の男の人は、多分、あまりの低レベルな惨めな格好に、ぼくにがっかりした様子で、肛門を見ずに、僕の体の肌に触っていた。
≪惨めな子すぎて、がっかりですか? でも、これがぼくです≫と麻衣は惨めな解放感で目に涙を浮かべていた。ずうっと指を入れられていて、≪麻衣の体の中まで、感じてもらってるんだ≫と、夢を見てるみたいな現実でないような感覚だったが、実際にされてることだった。
男の人が指を引き抜くと、うんこを出してしまった。直前にトイレへ行ってないので、それは覚悟のうえでいきんでいたのだが。肛門からうんこの出る惨めな解放感に「ああん」と恥ずかしい声を出していた。蛙逆立ち姿のままティッシュでお尻を拭かれて、強い子になれた嬉しさと、うんこをする姿を見られた恥ずかしさで、目が涙でいっぱいになった。蛙逆立ちを終えて立ち上がると、テーブルの上には、ぼくのうんこがあった。
「よし、これは、あずかっておく」と、横で見ていた担任がぼくのうんこをビニールの袋に入れて、持って行った。本当にうんこを出すまで頑張った強い子のうんこなので、後日、「蛙逆立ち中の久保田麻衣のうんこ」と書かれて、クラスに飾られてしまい、うんこしてしまうほど頑張った強い子と、みんなの前でほめられた。男子がエッチな目でぼくの出したものを見てたんだろうな、と、思う。
「久保田麻衣の拡張ショー、可愛らしかったな。もっと大勢に見てもらえるといいな」と言われた。でも、≪そんなの1人の前で見せるだけでも恥ずかしいのに大勢に見せたら恥ずかしすぎだよ≫と思ったが、数か月後に本当にさせられるとは、その時は思ってもいなかった。
「可愛い女子中学生だったよ」と頭を撫でられて、ようやく自分の椅子のところへ戻された。
≪わたし、あの白いテントのところで、ぼくは何をしてきたんだろう≫と思うと、とても現実にあったこととは思えないような気がした。でも、運動会で全裸にされてることからして非現実的なんだから、何があっても普通なんだ、と、そんな気がした。
45、全裸運動会
こうして、ぼくの全裸運動会が始まったのだが、開始早々、校長先生に2度も呼び出されたのだから、校長先生には気にいられたのは間違いなかった。おかげで、運動会開始早々、女子にしては恥ずかしい格好なのにラジオ体操の手本として朝礼台の上でラジオ体操をしたり、時間のない大切な来賓に喜んでもらえるように、来賓の目の前で、部活発表会と同じことをさせられただけでなく、女子中生の肛門好き(?)の来賓のために、ぼくの拡張ショーをさせられたのだら、朝から忙しかった。校長先生が「久保田麻衣拡張ショー、可愛い幼い顔と、大きな肛門のギャップが、下品でグロテスクでそそられたと思うぞ。来賓が帰りがけに学校の駐車場で『いいメスだった。肌ざわりも、目の輝きも、気持ち良かった。穴を必死に開いて、うんこと、オシッコの雫を出していたのが、小さな体で自分を出し切ってる姿でそそられた。蛙逆立ち姿のまま、膝の上に乗せたときは、この姿のままダッジワイフにしたら気持ちいいだろうなと思った。面白いオモチャだったので、連れて帰って、ペットにしたい』と、ほめていたぞ。もう一人の来賓は、『全裸のこどもの、美味しそうな体がテーブルにあるから、お腹が空いた。テーブルの上の太ももとか、お尻を見ていたら、中国の料理人に、このこどもを丸焼きの料理にして出してほしいと思った』と言っていたぞ。本当におまえを性器や肛門まで含めて一匹全部食べてみたいくらい、美味しそうな肉だったそうだ。食べたいと食欲をそそられるほどなんだから、最高のメスのこどもだったんだと思うぞ。よく頑張った」と、後で校長室でぼくをほめてくれて、ご褒美に校長先生の膝の上に座って、アイスクリームを食べさせてもらった。運動会終了後に校長に、「こい」と職員室に連れていかれて、マスゲームを別の仕事で見れなかった先生方のために、職員室の床の上で教え込まれた技を見せた後、校長室へ連れていかれて、ご褒美に校長先生の膝の上で、校長先生に後ろから軽く抱きしめられてアイスクリームを食べられた。まだ教室に戻る前に連れていかれたので素っ裸のままだったが、アイスクリームはHaagen-Dazsのおいしいやつだったので、満足だった。それから、今更隠しても仕方ないので、既に男女が着替えを終えて全員学生服姿になって遊んでいる自分の教室へふつうに戻り、みんなに体を「可愛い」と触られたりしながらセーラー服を着て、ようやく普通の中学生に戻ったのだった。全裸中学生の間は夢を見てる感覚で現実感がなく、何をしても、何をさせられても、夢のなかの出来事のようで現実感がなく、させられることを必死で頑張っただけという感じだった。職員室でのことを、もう少しだけ詳しく書くと、先生方で学校誌の編集作業などをしてて運動会後半を見れない先生も5人程いて、もちろんその先生方はマスゲームは見れないので凄く残念だったそうだ。運動会運営は大変なだけだけれど、毎年マスゲームだけは先生方の最大の娯楽であり慰安になっているので、期待が大きく、それを見れなかったのが気の毒なので、1人だけだけれど、もう一度同じマスゲームを職員室でやって、見せてあげなさい、ということだった。そこで、ぼくは全裸のまま職員室へ運動会終了直後に連れていかれて、その先生たちの前で技を見せたということなのだ。職員室の前方にはストーブが置かれているスペースがあり、その横にこどもが体操できるくらいの空間があり、そこで柔軟体操などをさせられたのだ。マスゲームといっても組体操でなく、みんながシンクロしてるだけで、1人でする技ばかりなので、運動場で大勢の部員ともできるけれど、職員室で1人でもできるというわけだった。運動中にも、外での仕事を終えた先生方が職員室に戻ってくるし、1人きりで体操するので失敗すると目立つので緊張して頑張った。椅子で机に肩ひじを掛けたりして見ている先生の前で、うつ伏せになって、きおつけをして10数えた後、「はいっ」と言って、「つばめ」をした。うつ伏せのきおつけのまま、体をエビぞらせる技で、足の指先は高い位置で、そして顔は前方を見て、顔も高い位置にする。わざがビシッと決まると、かっこいい。半ブリッジとか、ブリッジは、先生におちゃんちゃんを見せてるみたいで少し恥ずかしいけれど、頑張った。大の字は、恥ずかしがらずに、大きくマタを広げるのが大事で、先生たちの前で限界までマタを開けたと思う。自慢の蛙逆立ちは笛の合図がないので自分で60まで数えて、数えている間はじっと耐えていた。万歳して横に転がる技は、運動場だと普通なのに、職員室だと幼児の技のようで、少し恥ずかしい気がした。運動場のマスゲームと同じ真剣な気持ちで、1人だけど、恥ずかしがらずに職員室でマスゲームできたと思う。運動場でマスゲームを見ていた先生も、職員室でもぼくの技を見てくれたので、嬉しかった。せっかく体操を見てもらうんだから、きれいに見えるように技をきちんときめないとダメだと思う。後半の技を見せたんだけど、全部技を終えると白いバレーボールを渡されて、最初の部分だけ見せてくれと言われた。前半はボール運動なのだが、前半の最初の2分ほどは音楽に合わせてボールを片手に持ったり両手で持ったりしながら踊るだけだった。「はい」とバレーボールを受け取ったんだけど、音楽が準備されてないので、やりにくいと思った。でも、音楽のかわりにと思って、自分で「タタタン。タタタン。タタタタタン…」とか言いながら踊ったら、「かっこいいぞ」とほめられた。もとろん素っ裸で踊ってるので、性器を露出して幼稚な動きをして踊ってるわけだから恥ずかしいこどもなのかもしれないけれど、恥ずかしさに負けない強い子に躾けられてるので、負けずに頑張れたなあと思います。2分の後はボールを投げ上げたり、激しい動きをするので職員室ではできないと思い、そこでバレーボールを床において、きおつけしたら、拍手された。勉強はちゃんとしてるのか、とか、もうオナニーとか知ってるのかとか、質問されて、家では勉強しないけど、学校では聞いてます、オナニーの仕方は性教育で習いました、とか答えて、頭と体を撫でてもらってから、職員室へ移動した、ということだ。中学生になったばかりのころは人前で1人で技をさせられると、さらしものにされてるというか、おもちゃの子にされてる気分で、機嫌が悪くなるのが自分でも分かったけれど、厳しく裸教育されて、何度も1人で発表させられてるうちに、≪おもちゃの子みたいな恥ずかしさに負けないで頑張るのは、気持ちいいことなんだ≫と気がついたのだと思う。恥ずかしいオモチャ扱いみたいな姿にされることには、惨めさやエッチな目で見られる恥ずかしさもあるけれど、それだけでなくて、強い子の負けない姿を見てもらえるし、≪こんな恥ずかしいことでも素直に真剣に頑張ってて、ぼくって、いい子なんだ≫と思えるし、自分の体も心も全部知ってもらえるという嬉しさもあるし、病みつきになってしまったのだと思う。一度、運動会の1か月ほど前に、校長室で来客と会議がある時に、熱帯魚の水槽が(熱帯魚を移動させたので)空だったので、躾けられている裸教育の子しか熱帯魚のかわりはできないからと、ぼくが部活中に呼び出されて、会議中に熱帯魚のかわりをさせられたことがある。熱帯魚の水槽は会議をするテーブルとソファーの横の台(4本の細い柱で支える熱帯魚専用の台)の上に置かれていて、四方から中は丸見えだった。まだ校長しかいない校長室の水槽の前で、ブルマと赤白帽を床に置くように言われたので、素っ裸になると、今はいない熱帯魚のかわりに水槽に入り飾りになるように言われて、まず床の上で仰向けになり体を胎児のように丸めるように言われた。両手で両足を抱えて顔を膝に密着させた。すると、その胎児姿のまま空中に持ち上げられて水槽に入れられた。水槽はカラなので、水はなく苦しくないけれど、すれすれで入れたというかんじで窮屈だったのを憶えている。上からガラスの蓋をされ蛍光灯2本の照明も水槽に乗せられて眩しいと思ったけれど、空気ポンプを動かしてくれたので、肌に空気が当たってるのが分かったし、窒息してここで死ぬことはなさそうだなと思った。狭くて窮屈で辛い姿勢で苦しかったけれど、その苦しみよりもオモチャ扱いされてる嬉しさの方が大きかったので我慢できたんだと思う。狭い場所に入れられて、苦しみに耐えてるのは、強い心と、いい子の心を見てもらえるんだから嬉しさがあった。水槽で足を曲げていたので、横から性器は丸見えだったけれど、残酷味のあることをされる方が、よりオモチャ扱い感覚が強くなるので、嬉しさも大きいと知った。5分ほど耐えていると会議になって、みんなでソファーでくつろいで話しているのに、その横で全裸で苦しみに耐えているのだから、酷いことをされてるのは事実だろうけれど、自分が可愛い軽いオモチャに感じられて嬉しかったと思う。会議が30分ほどで終わると、来客にぼくは四方から眺められた。「胎児の標本みたいだね」とか「本物の胎児の標本を人体展で見たけれど、この子と同じで女子の性器は丸見えだった」とか、だいぶ笑われてしまったと思う。でも、大きな中学生にもなった女の子が、性器を見せて飾られてるんだから、笑われても仕方ないと思った。来客が帰ると、校長に水槽から出してもらい、ご褒美に校長先生の膝の上でアイスクリームを食べた。食べ終わると「強い子だった」と、ほめられた。「ありがとうございます」と言うと、校長先生に立たせてもらい、服を着て部に戻るように言われ、ブルマを着用し赤白帽をブルマに挟んで部に戻った。
話を運動会に戻すと朝から大活躍だったので、来賓の前で拡張ショーをしてから自分の椅子のところへ戻ると、クラスメイトにかなり笑われてしまった。ラジオ体操のお手本をするのは名誉なこととされていたのだが、クラスメイトに「全裸で朝礼台の上でラジオ体操をして、恥ずかしいなあ」と女子にまで笑われてしまった。こんなに笑われると思ってなかったので、≪ええっ…≫というかんじだった。ほぼ全員が体操着姿なのに、全裸で朝礼台で体操すれば笑われても仕方ないのかもしれないけれど。前から生徒に見られるだけでなく、後ろから先生にも見られていたので、幼稚っぽいお尻で運動してるなと思われていたかもしれないが。それから「来賓用のテントのところで、変なことさせられてた。恥ずかしい」と、それもクラスメイトに笑われてしまった。もう既に噂は広がっていて、「来賓にお尻の穴を見せて、うんこしてみせたんだって。恥ずかしいなあ」と、大笑いされてしまった。蛙逆立ちをして肛門を開く技をさせられただけで、うんこしろと言われたわけでないので、≪それは、少し違うよ≫と思ったけれど、出してしまったのも事実なので反論しなかった。「お客の前でうんこするなんて、1才とか2才の赤ちゃんと同じだね。可愛い子」と言われて、恥ずかしかった。テントでは衆人環視の中、生きたオモチャにされてた感覚で、こどもがされることというよりは、玩具そのものになりきらされた感覚だった。あそこまで滅茶苦茶に恥ずかしいことをさせられると何をさせられてるのか訳が分からないという感覚で、言われるまま動くだけの女子中生という名の人形としてテーブルに乗せられてたんだと思う。全裸なので女子中生にすら見えず、惨めなオモチャの幼児みたいに見えてたんだと思う。幼児感覚なので、指浣腸されたり、蛙逆立ち姿で抱きすくめたりしても、普通な感覚だったのだと思う。目の前にいるのが花も恥じらう女子中学生と思って見てるなら、あそこまではエッチでできないと思う。あかちゃんの肛門をみんなで楽しまれたみたいな事なんだなと思う。幼児みたいに見えてしまうのは、もう教えられていて、全裸だと中1くらいまでなら幼児と同じに見えるから、幼児と同じで全裸でも恥ずかしくないんだよと、教えられたので、そうなんだなと学んだ。だから、運動会で、丸見え姿の全裸写真を撮影されて、みんなに見られたけれど、幼児と同じで恥ずかしくないんだと、自分で自分に言い聞かせたりした。女子の全裸写真なので、もちろんオナペットにされるのかもしれないけれど、ぼくの全裸を可愛いとか気持ちいいとか思ってくれてるとうことなので、素直に「ぼくの全裸写真なんかを見てくれて、ありがとうございます」とお礼をいいたいと思う。
テントでマスゲームの技をさせられてたので時間が経過していたので、部活の発表は椅子に戻ってすぐに終わってしまい、すぐに1年女子の障害物競走の時間となってしまった。すこし朝から全裸にしては、目立ちすぎというか活躍しすぎだったので、少し休憩をしたかったのに、入場門の所へ集合しないといけなくなり、あまり、のんびりはできなかった。
でも、全裸で教室を出るときは、あんなに不安で、全裸で運動場に出るのが怖かったのに、一度運動場に出たら、一番大活躍してしまいクラスメイトに呆れられてるんだから、ぼくは自分で自分のことが訳が分からないという気分だった。あんなに、全裸で運動会をさせられることに羞恥し、怖がっていたのに、いざ運動会になると全裸で喜々として、むしろ生き生きとしてるんだから、まだ幼稚っぽい子なのかなと、自分のことを思った。
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