転校
第1回
久保田麻衣は小学6年生。普通の平凡な名古屋近辺の12才の小学生でした。成績はあまり勉強しなくても普通以上だったし、健康でどこも悪いところはなく、風邪にかかることも少ないし、仲の良い友達もいるし、いじめられてもいない、かなり普通の子供でした。ところが家が5月5日に火事になり、すべてが燃えてしまい、麻衣は長崎市の親戚の家に引き取られることになったのです。すべてが燃えてしまった麻衣には、たよれるのは、貧乏だけど、とても優しい親戚のおじさんだけでした。
新しい学校に転校しました。前の学校は都会の学校でしたが、新しい学校は長崎市の山の中にある田舎の学校で、学校の横は低い山でした。学校におじさんに連れていかれ、職員室で担任になる男の先生に会い、おじさんは帰ってしまいました。いよいよ麻衣の新しい学校での生活が始まります。先生と一緒に廊下を歩いて教室に向かいました。(つづく)
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